ゆきえりの足跡。。。。

夫婦の日常と、今までとこれからの旅の記録。

ワインができるまで ・・・(ブドウ畑 編)

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ブドウの樹は、生育から収穫までの1年、大きく8段階に分けられています。

 

 

オーストラリアのブドウ畑で働いた一年間。

それらは一体どんな感じだったのでしょうか?

私達の体験談も含めながら♪一緒にその小さな世界をのぞいてみましょ〜(^ ^)

 (写真・畑は同一ではなくバラバラです)

 

  

 

 

 

1、休眠期

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ブドウの樹は秋の収穫を終えると葉が落ち、枯れ枝のような見た目になり、冬の間は休眠期間といわれます。冬の寒さは寒くなればなるほどブドウの樹にとって良いとされますが、私達がいた西オーストラリアでは地中海性気候の為、そこまで冬の寒さは厳しいものではありませんでした。よって、霜や寒さから幹を守るとされる土寄せなどの作業はなく、仕事していた中で唯一見かけた畑は一箇所のみだったように思います。

 

2、発芽

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萌芽ともいわれ、春暖かくなると枝の節目から 芽が出てきます。

気温が大体10度くらいになると発芽。

 

3、展葉

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成長していくブドウの樹は葉をつけ出します。気温や日当たりに大きく左右されながらも、のびのびと育ち、あっという間に緑濃いブドウ畑に。

 

  

4、開花

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 葉がたくさん出て、枝が伸びきるといつの間にか花が咲いていました。白い小さな小さなつぶの集まりは、あまり「花」だと意識しにくいほど。まだらに葉に紛れるようにさりげなく咲いています。あまり花感がないので、仕事しながら実感も湧かず、振り返ると写真を撮り逃してしまっているぐらいでした、、(笑)写真はツボミになります。あそこの小さな粒の集合体部分に花が1つ1つ咲いていくイメージです。

 

  

5、結実

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 これが花かぁ、なんて思っているとあっという間に、実になり、どんどん粒も大きくなっていきます。早い段階で、形はもう立派なブドウ。大きさもみるみるうちに大きくなるので、間引いていかないと、大変な量のブドウができます。

 

6、着色

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黒ブドウ。日々、色味を帯びていきますが、畑や暖かさ、日光のあたり具合でかなり色付き・成長具合も変わりました。

 

 

7、成熟

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一通り成長を遂げたブドウの果実たちは、あとはもう糖度などの熟成を待つのみ。葉の手入れなどで日光の調節、栄養分のコントロールで余分な果実を間引いた後は、ネットをかけ、鳥やカンガルーなどの動物たちから実を守ります。

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この時期の仕事では間引いて不要になる房も多い為、みんなよく食べていました。ワイン用でも、食用のようにどの種類も甘くて美味しいです。中にある小さな種はモノによって数が変わり、不思議だなぁとよく食べながら思っていました( ̄▽ ̄)(どうでもいい情報。笑)

小さなワイン用ブドウの実はどれだけ食べてもお腹が膨れる事はありませんでしたが、とにかく各種美味しかったです(^ ^)

 

 

8、収穫

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機械で行う所もありますが、手作業でブドウの果実を摘み取っていきました。

ブドウの様子を見て生産者が収穫どきだと判断すると、早朝から大勢の人が集まり、糖分が余計に上がり過ぎる昼前までには一気に取りきります。手作業でする利点を出す為、ブドウの房はきちんとキレイな状態のものかを確認しながら。

プレミアムワインの高級なものに至っては、収穫時、厳密過ぎるチェックの元ブドウが集められます。一房には何十粒も実がついている訳ですが、そのブドウの実、一粒に鳥が突ついた跡・実のしぼみ・カビが少しでもあると、その房ごと用無しになっていました。カビのものに至っては本当にチェックが厳しく、そのカビ臭(ビネガーのような匂い)のものが少しでもあると、品質やワインの香りにも影響を大きく及ぼしてしまう為、よく諸注意が行われていました。

 

 

収穫が終わると、冬に近ずくにつれ葉が枯れ落ち・・・

ブドウの樹はまた、冬の間の休眠期へと戻るのでした。

 

 

 

 

以上が、おおまかなブドウの樹の一年。

 

 

 

9、その後

 

収穫を終えたあとは、

 

機械で房から粒に分け、人の目・手でそれぞれの粒を確認、ダメなものを除去する作業をえて、ブドウジュースに

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ただのブドウジュースから各醸造家の下でそれぞれワインが作られます。

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そして、

こーんな機械で

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ボトルに注がれ、ラベルを貼って、ダンボールに入れられて・・・

 

 

 

無事、出荷・・・♪

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私達が見ていたものは、ほんのカケラのような小さな小さな世界や現地のもの。でも、それだけでも・・・どれだけの人の手が入って成り立っているのか。。

そして、誰かの所に商品として手に届くまでには、見届けることはできませんがとんでもない人数の仕事・人々が関わっているはずで・・・。

一年を見守り、ブドウに関わる様々な仕事をしながら得た経験と過ごした時間で、独特の思い入れ・成長の喜びを感じた「ワインが出来上がるまで」でした♪

 

 

 

 

ワイン一本ができるには量にして、ブドウ約1kg分の果汁が必要になると言われています。

 

その1kg分のブドウを摘み取るまでには、、、

 

膨大な時間をかけて、たくさんの人々の汗と、物語があることを、

今回 身を以て体験したのでした(´ー`)

 

 

 

 

 

 

 最後に

 

 あまりにザックリとでしたが、

ここまで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

 

 

 


 

はい!!これで貴方も〜、

  

 

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なんちゃって☆

ソムリエ あんどソムリエールっ♪♪♪

*注*( にはなれません。あとサボってません。笑)

何この顔!? イラっとぉ〜( ̄∀ ̄)

 

 

 

 

 

ワインに限ったことではありませんが

どの「モノ」も誰かの人生の一部を使って、仕事となり、出来上がっているんだなぁ

と心の底から実感するきっかけとなった、ワイナリーでの一年間でした〜

 

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